腐ってない縁

 

200円で満足できる時代が確かにあった
一輪車は練習すればするほど上手に乗れたし
良い子のチャイムは絶対だった
夏は6時まで遊べたのに、冬は4時半までしか遊べない だから夏が一番好きだった

あの大切な時期を一緒に過ごした人たちと

今でも会えていることがすごく嬉しい

家の電話 ファックス 授業中の手紙 会話

初めてのEメール デコメール LINE

環境が変わるように繋がる手段も変わったけど、変わらないものもあるって思わせてくれる

 

春のにおいをかぐと胸が締め付けられるって

暇つぶしで好きになった人も言っていたけど、

私にも君にも 春の想い出には違う人がいた

そういうところが気持ち悪かったよ

健やかな恋愛ができるといいね

 

 

 

 

 

 

 

 

夏だってさ

 

1年前の今日、夏ってタイトルで

日記を書いていたらしい

日記を書く理由の1つは、これからの自分が何年か前の今日のことを思い出すため

今年はもう、あんなに長い夏休みは無くて

平日と休日の境目だけやけにはっきりで

月も曜日も天気のこともあまり考えなくなった

今思えばこの半年で、色んな事があった

誰かを上手に嫌うことすらできない自分を

本当に意気地なしだと思ったこと

逃げるという選択もあること

くれる愛とほしい愛は

思った以上に一致しないこと

味方でいてくれる人がいること

気づけたことがいくつもあって、

無駄なことはひとつもないって

案外本当かもなんて思ってしまった

 

あと2日でまたひとつ歳をとる

たいして変わらない生活を続けたいね

特別なことなんていらないけど

好きな人とものたちが近くにいる

1年をまた、積み重ねていこうね

 

 

 

気にする約束もない 最高


走ってる人の足とか
横向きの顔とかが描けない
想像力が無くて共感できないから
ファンタジーが嫌い
解なし の答えと初めて出会った時から
数学が嫌いになってしまった
あるかどうかすらわからないものを探すのも
出来るかどうかわからないことをやるのも
すごくしんどく思ってしまう
うんと努力をして何かを手に入れてる人を
体育座りしながらみてるなんて
憧れる権利すらないのかもしれない
何をするにも覚悟と気力が足りなくて
その場をやり過ごすことに必死になる
土俵が違う人を羨んでは
本当はあぁなりたかったなんて言うし
違う土俵の辛さも知らないくせに
自分だけが辛いみたいな顔もする
いつも何かに謝りながら生活してて
認めてほしくて何かを作ってる
本当は SNSを一切やっていない友達が
一番健康的で楽しそうなのに

毎日少しずつ何かを諦めてて
自分はあれにはなれないんだってことに
気が付いていくことが悲しい
大森さんの新しい曲を聴いて
何回も聴いて毎日をやり過ごしてる
戻らない日々なんて最低愛おしくないよ
こう言える大森さんが本当に強くみえる
私は戻らない日々ばっかり思って縋って
ずっと卒業したくないと思って生きてるから
楽しく生きてる人が勝ちだよね わかる



君のオススメ


手放しに楽しいと思わせてくれる人がいる
聴いたことのない曲を
その人の言葉で声で聴かせてくれる人がいる
それが、こんなにも救いになるなんて

これが上手くいかなかったら全部終わり
そんなことは全然無くて
ひとつ上手くいかなくて 失敗して
恥をかいて 嫌われたって
1日はちゃんと終わるし
家もあるし寝る場所もある
全部が終わるわけじゃない
だって私は主人公だから!

オードリー若林さんの
エッセイ(文庫版)を読んだ
ますますこの人のことが好きになった
ひとつひとつにちゃんと躓いて 考えて
クソだと思ったり人を好きになったり
こんなに熱量があって 素直で 純粋な
人間らしい人になりたいと本気で思った

君の好きなあれこれにも
わたしの好きな人にも物にも
いつか終わりがくるってこと
みんな本当にちゃんと知ってるの?
私はちゃんと知ってるのかな
終わりは嫌い
急に特別なものに見えて キラキラして
今までの嫌だったことも
めんどくさいと思ったことも
それですら愛おしいなんて
そんなことってある?
戻りたい時代がどんどん増えて
私はいつになったら今を楽しめるのだろうか
こんな風に生きるのは
多分悲しいことなのに

色んなものをなぞって真似してコピペして
毎日を乗り切ろうだなんて、甘い
その場しのぎで乗り切れるのは
所詮その程度のこと
Yahoo知恵袋で教えてくれることが
真実なんてこともない

もうすぐ卒業
その先はまだ決まってないのに




新しい年


1年前だと思ってたことが
もう3年も前のことだったり
1ヶ月前だと思ってたことが
もう半年も前のことだったりしてて
気がついたら2016年になってた

クリスマスの賑やかさも
年末年始のあの忙しなさも
どれも苦手だったけど
クリスマスツリーとか
イルミネーションとか
おせち料理とか 年賀状とか 初詣とか
こういうのをひとつひとつ
見落とさないで丁寧にすることが
生きていく上でとても大切だということを
歳をとるにつれて感じるようになった
良いお年をも あけましておめでとうも
大切な言葉だなと思った年の終わりと
始まりだった

おばあちゃん達と迎えられる新年が
1年でも長く続くように
大切な人たちの平穏無事な1年が
ずっとずっと続くように

毎日の暮らしを丁寧に
悲しいことより
嬉しいこと楽しいことのほうが多い
1年になりますように






いちご味

 

季節を問わず空気の匂いを吸い込むと高校生の頃を思い出す

部活からの帰り道 友達との登校 体育の長距離走

卒業が現実味を帯び始めた頃のこと 黒タイツの暖かさ

これが、冬の匂いの記憶

誰にでも勝てるような気がしていたし

何にでもなれるような気がしていた

自動販売機でホットの紙パックを買って満足できたし

ストーブを囲んで会話をするのが好きだった

マフラーの巻き方とネクタイの巻き方は何種類も知ってたし

英語と古典の音読みにとびきり緊張した

ばれないように二人乗りをするスリルとか

校則破りのスカートの長さとか 爪の色とか

テスト週間のファーストフードとか 全部

 

私はこれからもずっと高校生の頃を思い出して

戻りたいと思い続けるのかな

みんなはちゃんと進んでいるのに

あんなに甘い毎日の中でも

憂鬱を作っていたあの頃の自分が羨ましい